「会議が多すぎる」という悩みを持つ経営者は多い。しかし、会議の数を単純に減らしても、問題は解決しません。会議が多い組織では、一つひとつの会議の目的が曖昧になっていることがほとんどです。会議の設計を変えることが、意思決定の速度と質を上げる最も直接的な方法です。

会議には三つの種類しかない

会議を機能別に分類すると、「情報共有」「議論」「意思決定」の三種類に集約されます。問題は、多くの組織でこの三つが一つの会議に混在していることです。情報共有は非同期(メール・チャット・資料回覧)で代替できます。議論は少人数で行う方が質が高まります。意思決定は、決定者が明確な場でのみ行われるべきです。

「決定者」を明示しない会議は機能しない

会議の招集メールに「決定者」が明記されていない場合、参加者は全員が「意見を言う人」として集まります。その結果、議論は発散し、会議は「次回また話し合いましょう」で終わります。会議の設計で最初に決めるべきことは、「この会議で誰が最終判断を下すか」です。これを明示するだけで、会議の密度は大きく変わります。

会議の記録と追跡の仕組みを作る

会議で決定したことが実行されない最大の理由は、アクションアイテムの追跡が属人的になっているからです。「誰が・何を・いつまでに」を記録し、次回会議の冒頭で確認する仕組みを設けるだけで、実行率は大きく改善します。この仕組みは複雑である必要はありません。A4・1枚のフォーマットで十分です。

会議の削減より、会議の目的の明確化を先に行う

「会議を減らせ」という指示を出すと、現場は重要な情報共有の場まで削減してしまうことがあります。削減の前に、現在の会議を種類別に分類し、それぞれの目的と実態のずれを確認することが先決です。Warpond Outlookの「会議の構造診断」チェックリストは、この分類を自社で行うための道具として設計しています。

会議の設計は、組織の意思決定構造を映す鏡です。経営に関する考察記事では、他の組織課題についても継続的に発信しています。ご関心のある方は、初回相談のご予約からお声がけください。